聖剣の刀鍛冶 #10: 殉情 -Tragedy-

内容的には3巻の内容をフィーチャーしながらもオリジナルに近い脚本の第10話。愛娘を失った騎士と魔剣の悲話というべきでしょう。基本的には原作にありながらもスキップされてきた魔剣の真実とリサの真実の一端が描かれています。まあ、リサの真実は虚偽ではないけれどシーグフリードの利害ともからんだ半ば讒言に近い不完全な内容ですが。

魔剣はヴァルバニルへの殺意・憎悪が形となったもの。剣の形をした悪魔であり、他のファンタジーで言うところの魔力を付与しただけの道具としての魔剣はこの物語世界には存在しない。それが、答えです。そして、なぜ、この世界に魔剣があふれているのかそれは言うまでもなく代理契約戦争の結果。そして、そのいわば原因となっているのはヴァルバニルの生み出した悪魔契約という名のシステム。しかし、悪魔契約の転用である祈祷契約なくしてこの世界が回らないのも事実。つまり、危険なものと知りながら、それに頼らざるを得ない救われない話というのがこの世界に働いている冷たい方程式。

結局、あの騎士も魔剣エルザも死という形でしか救われることがなかったのは悲しい話です。そしてそれを半ば無感動に言うシーグフリードは原作読んでるから知っているけど救いようのない人非人というしかないですね。原作での描かれ方に比べればまだマイルドですが。原作だと人非人どころが外道という方が妥当だし。こういう人物がほしいままにふるまっている時点で帝国という国家の統治機構はまずいんじゃないと思わざるを得ないし。まあ、悪役だからでしょうけどね。

でも、ある種シーグフリードも救われていない男だよなぁ。とっても悲惨な最期を迎えそうな気がする。しかし、YouTubeなどで配信されている第10話の予告編本編とは外れまくり。

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